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日別アーカイブ: 2025年11月12日

第26回テント施工雑学講座

皆さんこんにちは!

合同会社小橋川テント、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~強さと美しさを両立させる技術🧱🧵~

 

テント製造は、見た目の美しさだけではなく、構造の強さが命です。
一見シンプルな膜構造の裏には、緻密な技術と経験が詰まっています。


🧩1. 使用される主な素材

テントに使用する膜材(まくざい)は、単なる布ではありません。

素材 特徴
PVCターポリン 防水・防炎・UVカット性能。産業用定番。
ポリエステル帆布 軽量・柔軟で加工しやすい。イベント用に最適。
フッ素樹脂膜(PTFE) 高耐久・防汚性抜群。ドーム構造にも使用。
メッシュ膜 通気性が良く、日射遮蔽・デザイン性が高い。

膜材は“縫う”のではなく、“溶着”するのが基本。
高周波ウェルダー機で接着面を一体化し、雨漏りを完全に防ぎます💧


🏗️2. 構造の種類

テントの構造は、用途に応じて設計が変わります。

  • アーチ型:倉庫・車両保管用。風に強い。

  • 片流れ型:簡易設置に最適。工事期間が短い。

  • 吊り構造型:デザイン性重視。大型イベント会場向け。

  • ドーム型:強度・デザイン・空間の広がりを両立。

特に11月〜2月にかけては、積雪や強風に備えた補強設計が重要です❄️💨


⚙️3. 設計と製作の連動

CAD設計で構造解析を行い、膜の曲線と鉄骨フレームを“張力バランス”で最適化。
設計段階で数値化されたデータが、鉄骨加工・膜材裁断へと正確に伝達されます。

「設計が1mm狂えば、現場で10mmズレる」

だからこそ、設計・製造・施工のチーム連携が欠かせません🤝


🧱4. 強度試験と品質保証

テントは“仮設”であっても“建築物”。
耐風圧・耐積雪・耐久性の試験をクリアしなければ設置できません。

製造所では👇

  • 引張強度試験

  • 紫外線劣化試験

  • 防炎試験(消防法適合)

  • 施工後のテンション測定

これらを記録し、「構造安全計算書」と共に納品します📋


🌿5. 美しさは“精度”から生まれる

テントの魅力である滑らかなカーブは、
わずかな張り具合と角度調整で決まります。

「強く張っても美しく、緩めても強い」

このバランスを生むのが職人の経験と勘。
数値では測れない“感覚の技術”が、造形の美しさを支えています✨


🌈6. まとめ

テント製造は、素材と構造の科学であり、職人の芸術でもある。
美しさと強さ、その両方を両立させる設計力が求められます。

冬に向かう11月、
寒風にたなびく白いテントの曲線は、
まるで空に浮かぶ彫刻のようです⛺💫

 


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