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第15回テント施工雑学講座

皆さんこんにちは!

合同会社小橋川テント、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~夏に最適~

ということで、テント業者が考える「夏に最適なテント」とは何か?を、構造・素材・用途別の観点から詳しく解説します。

 

テントといえばアウトドアの象徴ですが、夏場の使用はときに「地獄のような暑さ」に直面します。特に日中のイベントや工事現場、仮設施設での使用では、熱中症対策・換気性・遮熱性といった性能が命を左右する要素になります。


1. 夏に求められるテントの条件

■ 通気性と風通し

  • メッシュ窓やベンチレーション構造があり、風を通す設計が基本

  • 一方で、強風への耐性も必要なため、開口部と骨組みのバランス設計が重要

■ 遮熱性と遮光性

  • 遮光ポリエステルやPVC加工生地を使った高遮熱素材

  • 白やシルバーなど反射率の高い色合いが熱を遮断

■ 組立てやすさ

  • 急な天候変化や移設にも対応できるよう、ワンタッチ・ワンポール・自立式が理想

  • 軽量化と強度の両立がカギ


2. テントの用途別:夏場におすすめの設計提案

【イベント用テント】

  • フルオープン構造+天井に遮熱シート+スカート付き(熱籠り回避)

  • 空気循環用の送風ファンやミスト噴射装置との併用が有効

【建設現場用・仮設テント】

  • 作業員の待機用・資材の一時保管用に、速乾・難燃仕様の遮熱テント

  • 地面との接地面に断熱マットを敷くと体感温度がさらに下がる

【キャンプ・アウトドア】

  • ダブルウォール構造+メッシュドア付き

  • 天井が高く風が通るベル型やティピー型テントが夏向き

  • 夜露対策も重要。湿気排出機能のある換気口を複数設けるのが理想


3. 夏テント素材の選定ポイント

素材 特徴 夏の利点
ポリエステル 軽量・乾きやすい・遮光性高め 紫外線カット性能で熱中症予防に◎
コットン混紡 通気性・吸湿性に優れるが重い 高級感と涼しさを両立(乾燥には注意)
PVC加工布 遮熱性・耐水性が極めて高い 日除けテントや倉庫に適す

4. 実際の現場で求められる工夫と知見

■ 日陰を“広げる”設計

  • タープや庇を連結し、日射の角度に応じた柔軟な日除け調整

■ 昼夜の温度差への対応

  • 夏でも夜は気温が下がるため、全面オープン構造+窓締め機能が両立していると便利

■ メンテナンス性

  • 汗・虫・雨で汚れやすいため、防汚・抗菌加工生地が望ましい


5. テント業者としての“提案力”の重要性

顧客が求めるのは「快適に使えるか」「安全か」「設営が楽か」という実用性。
テント業者は、単なる製品提供者ではなく、環境設計のパートナーとしての立場が求められます。

  • イベント主催者には→来場者導線・風向き・休憩動線の提案

  • 工事現場には→作業導線と荷重耐性を計算した設計

  • レジャー向けには→女性やファミリー層の快適性を考慮したモデル選定


夏のテントは、快適性だけでなく「安全性」や「体調管理」にも直結する重要な設備です。
“涼しく・安全に・美しく”これを実現するためには、テント業者としての提案力と製品知識が鍵になります。

 

 

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